SL石炭香 FAQ
A:SL石炭香は、石炭の焦げる独特の匂いを、懐かしく感じていただける方々向けに商品化されました。特に昭和時代の中頃に青年・少年時代を送られた方々を想定しております。小学校の教室ストーブ、蒸気機関車などとともにした記憶や思い出のある方々です。 しかし、石炭の焦げる匂いを悪臭と感じるときには、無理なご使用はお控えいただけますようお願い申し上げます。 プルースト効果により、本品で懐かしい記憶や思い出がよみがえり、心地よいひとときを楽しんでいただければ、作り手としてうれしく思います。
A:人それぞれ固有の匂いを感じた時に、その香りに関わる過去の記憶や思い出がよみがえることをプルースト効果と言います。(プルースト現象とも) フランスの文豪、マルセル・プルーストが代表作「失われた時を求めて」の冒頭で書いた「マドレーヌを紅茶に浸した その匂いで、過去の記憶や思い出が心地よく一挙によみがえる」と言う記述が命名のいわれです。
A:プルースト効果を発現するのは、人それぞれに香りに関わるどのような記憶があるかによります。私(図暢亭主)自身の体験により、プルースト効果の発現が確信を持てる事例が石炭だったことに依ります。
A:すべて本物です。国内炭鉱は閉山から数十年経過したところが多いのですが、手を尽くして往時の本物を入手しております。
A:現代の動態保存蒸気機関車が使用している石炭です。
A:SL石炭香は瀝青炭(れきせいたん)を使用しています。昭和時代に学校のストーブや蒸気機関車で使っていたものです。ちなみに、より高品位と言われる無煙炭では炭化率が高く燃焼効率が良いため、匂いを感じにくくなってしまいます。
A:産地で異なる香りを楽しんで頂くためです。瀝青炭は10-20%の不純物を含んでおり、この成分が産地ごとに微妙に異なります。これがそれぞれ固有の匂いを発します。
A:ごもっともなお話だと思いますが、過去に存在した炭鉱は、国内だけで百カ所以上にも及ぶため、それらを網羅する品揃えは不可能と判断いたしました。将来、ご要望があり、元素材が入手できれば、限定品として対応させていただくつもりです。
A:石炭は世界中で100年以上前から大量に消費され、過大な吸い込みや、不完全燃焼で発生する一酸化炭素中毒が問題となったことはありますが、一般的に石炭そのものの燃焼で毒性が問題になったことはありません。
なおSL石炭香一本で発生するガス量はいたって微量です。
A:SL石炭香に配合されている石炭粒子の量は微量ですので、排出される二酸化炭素もきわめて微量です。火力発電所では毎日、百トン単位で燃焼させているので排出ガス量が問題になりますが、本品では無視できる範囲と存じます。
A:ございません。石炭は地中で百万年以上かけて形成されたものですから、消費の期限は無限とも言えます。ただし、本品製造時に使用した補助剤にカビが生えるおそれはありますので、乾燥した冷暗所での保管をお願いいたします。